この記事のポイント
- ✓レスポンシブディスプレイ広告はアセットを入稿するだけで多様な広告枠に自動対応し、リーチ拡大と工数削減を同時に実現できる
- ✓画像はメインの訴求要素を中央80%以内に配置し、テキストは画像面積の20%以下に抑える
- ✓見出し・説明文は単体でも意味が通じるよう作成し、異なる切り口で複数パターン用意して機械学習の最適化精度を高める
- ✓アセットレポートで「低」評価のアセットを特定し、1〜2個ずつ差し替えて継続的に改善する
- ✓レスポンシブディスプレイ広告とバナー広告を併用することで、リーチの最大化とブランディングを両立できる
レスポンシブディスプレイ広告とは
レスポンシブディスプレイ広告(RDA)とは、複数の画像・ロゴ・見出し・説明文のアセットを登録すると、配信先の広告枠に合わせてサイズやレイアウトが自動的に調整される広告フォーマットです。GDNでは「レスポンシブディスプレイ広告」、YDAでは「レスポンシブ広告」として提供されています。
従来のバナー広告では300×250や728×90など複数のサイズを個別に制作する必要がありましたが、レスポンシブディスプレイ広告なら画像と文字のアセットを入稿するだけで、あらゆるサイズの広告枠に自動対応します。そのため、配信可能な広告枠が大幅に増え、リーチの拡大とクリエイティブ制作の工数削減を同時に実現できます。
画像アセットの作成ポイント
レスポンシブディスプレイ広告で最も重要なのが画像アセットの品質です。GDNでは横長画像(推奨サイズ1200×628、アスペクト比1.91:1)とスクエア画像(推奨サイズ1200×1200、アスペクト比1:1)の2種類が必須です。ロゴも横長(4:1)とスクエア(1:1)の2種類を登録できます。
YDAのレスポンシブ広告でも同様のアスペクト比で画像を入稿します。画像作成時の重要なポイントは、被写体やメインの訴求要素を画像の中央80%以内に配置することです。配信面によって画像の端がトリミングされる場合があるため、余白にゆとりを持たせたデザインにしましょう。また、画像内にテキストを入れすぎると視認性が下がるため、テキストは画像面積の20%以下に抑えることが推奨されています。
見出し・説明文アセットの作成ポイント
見出しと説明文は、画像とともにユーザーのクリックを左右する重要な要素です。GDNでは短い見出し(半角30文字/全角15文字以内)を最大5個、長い見出し(半角90文字/全角45文字以内)を最大5個、説明文(半角90文字/全角45文字以内)を最大5個登録できます。
YDAでは、タイトル(20文字以内)と説明文(90文字以内)をそれぞれ設定します。作成のポイントとして、各アセットが単体でも意味が通じるようにすることが大切です。見出しと説明文はランダムに組み合わされて表示されるため、特定の組み合わせを前提とした文章にしないようにしましょう。商品のメリット、価格、限定感など異なる切り口で複数パターンを用意し、機械学習による最適化の精度を高めてください。
効果的なアセットの組み合わせ戦略
レスポンシブディスプレイ広告の成果を最大化するには、登録するアセットの数と多様性が鍵になります。Googleは各アセットタイプで登録可能な上限まで入稿することを推奨しており、アセットの組み合わせが多いほど機械学習による最適化が効果的に働きます。
具体的には、画像は商品写真、利用シーン、イメージビジュアルなど異なるテーマのものを5枚以上用意しましょう。見出しは「商品の特徴」「価格訴求」「限定感」「ユーザーベネフィット」など異なる切り口で作成します。また、GDNの管理画面では各アセットに「最良」「良」「低」の評価が表示されるため、「低」評価のアセットは新しいものに差し替えることで、全体のパフォーマンスを継続的に改善できます。
パフォーマンスの評価と改善方法
レスポンシブディスプレイ広告の効果測定では、広告単位のクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)に加えて、個別アセットのパフォーマンスを確認することが重要です。GDNではアセットレポートで各画像・見出し・説明文の評価を確認でき、YDAでもアセットごとの表示回数やクリック数を確認できます。
改善のサイクルとしては、まず2〜3週間の配信データを蓄積した後にアセットレポートを確認します。評価の低いアセットを特定し、新しいアセットと入れ替えましょう。このとき一度に全てのアセットを入れ替えるのではなく、1〜2個ずつ差し替えて効果を検証するのがポイントです。また、季節やキャンペーンに合わせてアセットを定期的にリフレッシュすることで、ユーザーの広告疲れを防ぎ、安定した成果を維持できます。
レスポンシブディスプレイ広告とバナー広告の使い分け
レスポンシブディスプレイ広告は利便性とリーチに優れていますが、従来のバナー広告にも独自のメリットがあります。バナー広告はデザインの自由度が高く、ブランドの世界観を正確に表現したい場合やキャンペーンの統一感を重視する場合に適しています。
実際の運用では、レスポンシブディスプレイ広告とバナー広告を併用するのがベストプラクティスです。レスポンシブディスプレイ広告で幅広い広告枠をカバーしつつ、主要なサイズ(300×250、336×280など)ではバナー広告でブランド表現を行うことで、リーチの最大化とブランディングの両立が可能です。GDN・YDAともに同じ広告グループ内に両方の形式を入稿できるため、積極的に活用しましょう。