この記事のポイント
- ✓リマーケティングはサイト訪問済みの興味関心の高いユーザーに再アプローチできる高効率な手法
- ✓タグ設置とリスト作成が必須であり、ユーザーの行動に応じた細かいリスト分けが成果を左右する
- ✓フリークエンシーキャップを1日3〜5回に設定し、コンバージョン済みユーザーは除外リストに入れる
- ✓動的リマーケティングは商品数の多いサイトで特に効果が高く、閲覧商品を自動で広告に反映できる
- ✓バナー疲れを防ぐため、2〜4週間ごとにクリエイティブをリフレッシュすることが重要
リマーケティングとは
リマーケティング(リターゲティング)とは、一度自社サイトを訪問したユーザーに対して、他のWebサイトやアプリ上で再度広告を表示する手法です。Google広告では「リマーケティング」、Yahoo!広告では「サイトリターゲティング」と呼ばれています。
サイトを訪れたユーザーは、少なからず商品やサービスに興味を持っています。しかし、初回訪問ですぐに購入・申し込みに至るユーザーは多くありません。リマーケティングを活用することで、離脱したユーザーに再アプローチし、コンバージョンにつなげることができます。
リマーケティングの仕組みとタグ設置
リマーケティングを始めるには、まず自社サイトにリマーケティングタグ(トラッキングコード)を設置する必要があります。GDNの場合はGoogle広告のグローバルサイトタグ、YDAの場合はサイトリターゲティングタグをサイトの全ページに埋め込みます。
タグが設置されると、サイトを訪問したユーザーのブラウザにCookieが付与され、リマーケティングリスト(オーディエンスリスト)に蓄積されます。Googleタグマネージャー(GTM)やYahoo!タグマネージャーを利用すれば、タグの管理・設置を効率的に行えます。なお、プライバシー保護の観点から、サイトのプライバシーポリシーにリマーケティングの利用を明記することが推奨されています。
効果的なリマーケティングリストの作成
リマーケティングの成果を高めるには、リストの作成方法が重要です。「全訪問者」だけでなく、ユーザーの行動に応じた細かいリストを作成しましょう。例えば、「商品ページを見たがカートに入れなかったユーザー」「カートに商品を入れたが購入しなかったユーザー」「過去に購入したことがあるユーザー」などです。
また、リストの有効期間(メンバーシップ期間)の設定も重要です。GDNでは最大540日、YDAでは最大720日まで設定できますが、一般的には30日〜90日程度が効果的です。訪問から時間が経ちすぎると購買意欲が低下するため、商材の検討期間に合わせて設定しましょう。
リマーケティング広告の配信設定
リマーケティングキャンペーンを作成する際は、いくつかの重要な設定があります。まず「フリークエンシーキャップ」を設定し、同じユーザーに広告が表示される回数を制限しましょう。1日3〜5回程度が目安です。表示回数が多すぎるとユーザーに不快感を与え、ブランドイメージの低下につながります。
入札戦略は、コンバージョン獲得が目的であれば「目標CPA」や「コンバージョン数の最大化」がおすすめです。また、コンバージョン済みのユーザーは除外リストに入れることで、無駄な広告費を抑えられます。GDNでは「除外オーディエンス」、YDAでは「除外リスト」の設定を忘れずに行いましょう。
動的リマーケティングの活用
動的リマーケティングは、ユーザーが閲覧した商品やサービスの情報を自動的に広告に反映する高度な手法です。ECサイトや不動産サイト、旅行サイトなど、多数の商品を扱うビジネスで特に効果を発揮します。
GDNの動的リマーケティングを利用するには、商品フィード(Merchant Center連携またはビジネスデータフィード)の登録とカスタムパラメータ付きのタグ設置が必要です。YDAでも「動的ディスプレイ広告」として同様の機能が提供されており、商品リストの登録と専用タグの設置で利用できます。設定は通常のリマーケティングより複雑ですが、ユーザーが実際に見た商品を表示できるため、高いコンバージョン率が期待できます。
リマーケティング運用の注意点と改善方法
リマーケティングの効果を持続的に高めるためには、いくつかの注意点があります。まず、リストのサイズが小さすぎると配信量が不足します。GDNでは過去30日間で100人以上、YDAでは1,000人以上のリストサイズが必要です。サイト流入を増やす施策と併行して進めましょう。
また、バナーのクリエイティブは定期的に差し替えることが重要です。同じバナーを長期間使い続けると、ユーザーが見慣れてしまいクリック率が低下する「バナー疲れ」が起こります。2〜4週間を目安にクリエイティブをリフレッシュし、常に新鮮なアプローチでユーザーの関心を引くようにしましょう。